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  • Writer: 石井みき
    石井みき

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 カリフォルニアのArt Center College of Design在学3年目に、次女のコッタ(勝田ことは)が監督、制作した短編アニメーション「Morry」です。アメリカ国内外のアニメーション祭やコンペに出品していたため、公開が遅れていましたが、めでたくいくつもの賞を受賞して、この度YouTubeに登場しました。


 一年前の夏休み、コッタが東京の家に戻ってたとき、毎日毎日、何百枚もの紙を使って、鉛筆でMorryのもととなるスケッチをしていました。手をスケッチするだけでも、いろいろな角度から、少しずつ動きを変えて、描き続けます。その鉛筆画の山から、こうして3分間のショートフィルムMorryが誕生しました。


 私が以前から非常勤講師をしているアメリカンスクールで、Visual Communicationの授業をするのに、このMorryを生徒に見せてみました。言葉ではなく、顔の表情でもなく、ストーリーを伝える。そのためには、手足の動き、色、影、スピードやアングル、シーンチェンジなど、さまざまな場面をどうやって表現していくか。小学生から高校生までレベルは違いますが、それぞれよく分析し、理解してくれて、興味を持ってこのMorryを観てくれました。


 小学生から「どうしてMorryというタイトルにしたの?」と質問されました。コッタに聞くと、彫刻家のヘンリームーアの Mooreからとったそうです。そういえば、幼い頃から美術館に連れていくと、ヘンリームーアが気に入って、コッタはその前でスケッチをしていました。

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 このマグカップは、ポーセリンの絵付けをやっている妹のところで、作ってみました。ツルツルの面に筆で描くのは難しく、線が歪んでますが、Morryのラストシーンを演出してみました。今度コッタに会う時に、プレゼントするつもりです。


 Kotta Katsudaのインスタウェブサイに、Morryの制作過程も載せています。どう

ぞご覧になってください!


YouTube のリンクはこちらから https://www.youtube.com/watch?v=-sFDLyuoE1I






 娘のKottaはデジタル画で挑戦、私はいつものように油絵で描いてみました。

 私は暴力シーンが苦手なので、この番組はかなりの場面を速回ししながら見ました。それに、あらすじだけ読んでシーズンごと跳ばしたところもあります。こういうことを白状してしまうと、「ママは面白さがわかっていない」と言って、娘たちはひどく嫌がるのですが。

 

似顔絵を描いていて、親子で意見の相違があったのは、スカイラーの唇。Kottaは上唇のほうが出てる、私は下唇のほうが出てる、というふうに描いています。

 似せるのが一番難しかったのは、Kottaはガスで、私はスカイラー。一番先にできたのは、親子ともにソウル。

 カリフォルニアに留学中のKottaと東京にいる私と、こうやって絵でつながって面白がってます。

 Kottaは、私が80年代に卒業したArt Center College of Designのエンターテインメント デザイン科でアニメーションを学んでいる最中です。kottakatsuda.com

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